「学校に携帯電話を持ち込んではいけません!」
よく先生に叱られましたね。しかし、これがもう時代遅れになってきているのはご存知ですか?
義務教育でプログラミング必修化に伴い、これから子供達はSTEM教育を学んでいくことになります。
私達、大人にとって聞きなれない言葉「STEM教育」とは一体何を意味する言葉なのでしょう。
この記事ではSTEM教育について理解を深められる、教育の意味やSTEM教育の大切さについてご紹介していきます。
目次
そもそも「STEM教育」とは?
STEM教育とは、子供たちが最新のテクノロジーに触れ、自分で考える力を養う教育法のことです。
そもそもSTEM教育の“STEM ” とは一体何を表しているのか、その意味を確認してきましょう。
- Science(科学)
- Technology(技術)
- Engineering(工学)
- Mathematics(数学)
これら4つの学問をひと括りにした言葉、それがSTEMという事がわかりますね。
既にSTEM教育は世界規模(アメリカや新興国)で、国主導のもと新しい教育カリキュラムとして導入されています。
STEM教育の目的は?
STEM教育の本質は、子供を最新のテクノロジー(パソコンやタブレット)に触れさせ、専門性の高い人材を育成するところにあります。
「ウチの子は理系の道は志さないからSTEM教育なんて必要ない」
こう考える親御さんもいらっしゃるでしょうが、それは間違いです。
STEM教育を通じてテクノロジーに触れさせておかないと、将来苦労するのはお子さんですよ。
今の子供達が大人になる頃、ほとんどの職業はAIに置き変わります。(銀行員などの事務職・工場労働・簡単な接客業務)
超高齢化社会となり、労働力はほぼすべてが機械か、安い賃金で働く移民労働者になるでしょう。
当然、経済成長は止まり、縮小する一方。社会保障制度は手薄くなり、貧困層が爆発的に増えます。
これは決定事項のようなもので、必ずやってくる未来の姿です。
現に今の若者は悟り世代と言われ、働いてもお金が稼げていません。
そんな厳しい未来の世界で、どんな人材が必要とされるか想像してみてください。
必要とされるのは、AIやテクノロジーの扱いに慣れ、自分で考え、自分で問題を解決できる人材だと思いませんか?
必修化となるプログラミングは、問題提起から解決まで、すべてを論理的に考える必要がある教科です。
プログラミングを通じて得られる能力(論理的思考や問題解決力)こそ、今の子供が未来を生き抜く上で絶対に必要な能力という事が分かっていただけるかと思います。
この力を養うことで、子供は自ら自発的に考え、創造し、問題を解決する能力が持てるようになるのです。
STEM教育を通して学ぶプログラミング的思考を理解しよう
プログラミングが必修になり、本格的にSTEM教育が導入されます。
そこで「ウチの子にプログラミングなんて絶対無理!」なんて不安に感じてる親御さんもいらっしゃるでしょう。
ご心配はいらないですよ。
プログラミング必修化における授業で学ぶのは、専門スキルではなく、プログラムを動かすための理論的な考え方です。
では、“プログラムを動かすための考え方“、つまり「プログラミング的思考」とは一体何なのか、ご説明いたしましょう。
STEM教育で学ぶ≪プログラミング的思考≫を理解しよう
必修化となるプログラミングの授業で学ぶプログラミング的思考について、少しでも理解が深められるよう、横断歩道の渡り方を例にご説明していきます。
早速ですが、横断歩道の渡り方を説明していただけますか?おそらくほとんどの方が、下記の一例のようになるかと思います。
- ①信号が青になるまで待つ
- ②青になったら左右確認して手をあげて渡って
人間相手ならば通じますが、これでロボットに指示を出すと聞き入れてもらえません。
では、ロボットに横断歩道の渡り方を説明するならば、どのように指示するのが正しいのか例を挙げてみましょう。
- ①信号を見る
- ②信号が青になるのを待つ
- ③信号が青になるのを判断する
- ④右を見る
- ⑤左を見る
- ⑥右を見る
- ⑦右足を前にだす
- ⑧右足が出たのを確認したら、次に左足を前にだす
- ⑨歩く動作を繰り返す
- ⑩処理終了
ひとつひとつ細かく指示を出しているだけではなく、次の動作に移るキッカケを掴み、次の動作に移っているのが分かりますか?
この考え方がイメージとして捉えられたらプログラミングの授業はすんなりできるはずです。
プログラミング学習において、こういった物事の捉え方ができるようになれば、理論的に物事が考えられるようになります。
このプログラミング的思考が癖づけられると、理論的に現状を打破する思考回路を持つことができるようになるのです。
より詳しく知りたい場合、専門的な用語を交えて解説しているページがありますので、そちらをご参考になさってください。